どうぞ 沈まずに どこまでも


みて
流れてる
流れされてくよ 岸からとおく 桜の花ひら一枚
波に添われて ゆるゆる きらきら

みて
埋まってく
押しつけられてくよ 私の足下 花びらども無数
躙られ 泥土に浸かった ぐしゅぐしゅ ずらずら

そんなに 恨めしく 故地を見ないで

お前が 離れた この故郷の仲間
私の足に 敷く前に
とうに この子ら 泥まみれ
輩 思うは 良いけれど
お前は お前を 気にしなさい
誰が お前を 嫉むとも
私が お前は 許すから
お前は 綺麗な身1つで まっすぐまっすぐ 流れてゆけ
そして私の たいせつな
可愛い あわれな こどものこころを
故郷の 誰の 人目にも 見えないとこまで 連れてゆけ
私は しばらく遊んで 帰るから
おまえの仲間の足下の 汚れて荒んだ
この 泥桜たちと